2020 年を振り返って:趣味を中心に
例年になくあわただしく過ぎた 2020 年も,残すところあとわずかとなりました.本記事では,私にとっての 2020 年について,プログラミングや辞書などの趣味を中心に,簡単に振り返りたいと思います.
はじめに
例の世界的事象に加え,個人的に大き目の出来事がいくつか重なったため,私にとって今年はいつもになく混沌とした年になりました.外出が困難なためできないこともあれば,皮肉にも,逆にそうだからこそ助かっている面もあり,複雑な気持ちでした.閉塞感やら,停滞感やら,安堵感やら,不安感やら,焦燥感やらが入り交じり,一定の精神的負担はあります.それでも,対人面でのストレスが減ったため,一時期のような危機的状況には陥りませんでした.
そのような制約のある状況でも,indoor のものが大半であることもあり,今年もある程度趣味に取り組むことができました.以下では,それを中心に,今年を振り返りたいと思います.
図書館・図書室
なかなか出歩けない状況が続いたため,例年ほどは図書館や図書室に立ち寄ることができませんでした.ただ,郵送貸出・返却や貸出期間の延長など,ありがたいことに,図書館/室側のご尽力もあり,紙の資料にアクセスできないという状況は避けられました.最近では,本を辞書のごとく*1部分的に参照することはあっても,なかなか通しでは読みにくいのですが,この年末年始にでも,一冊ぐらいは借りた本を読み通したいものです.
新刊書店・古本屋
上記と同様に,外出の機会が減ったため,新刊書店や古本屋に向かうのもなかなか困難でした.ただ,ひとたび訪れると,後述の辞書を中心に,ここぞとばかりに購入し,カバンを膨らませて帰るので,結局のところ,例年と比べて購入した冊数はあまり減っていない気もします.古本屋で本を売ることが少なくなったこともあり,書棚の空間はむしろどんどんなくなっているようです.なお,購入した書籍については,以下の記事で紹介しています.
辞書
「辞書沼」から抜け出す気配はなく,それどころかより深くはまった一年だったように思います.今年は『新明解国語辞典』第八版の登場*2や,「辞書 by 物書堂」におけるさまざまな辞書コンテンツの発売もあり,電子版も含めれば,もしかすると例年よりも辞書を多く購入した気もします.そして,例によって,辞書を傍らに,各辞書の特徴だの,気に入った語釈だのを,Twitter などで書き連ねていました.ことばの海に漕ぎ出すためになくてはならない羅針盤を,粒粒辛苦の末作り上げてこられた方々に感謝しつつ,今後も,思いのままに,続けていきたいものです.
言語遊戯
一部の競技プログラマーの方々を中心にお付き合いいただき,今年も言語遊戯に親しみました.特に,くそなぞなぞでは,一日に少なくとも一問は出題することが常態化するほどになりました.くそなぞなぞ Advent Calendar の記事からも,大いに inspiration を得ました.また,くそなぞなぞ Beginner Contest をはじめとする,競技くそなぞなぞも大いに楽しみました.コンテストの admin および writer,ならびに開発にあたった方々をはじめ,このような場を提供いただき,ありがとうございます.来年も,ぼちぼちと続けていきたいと思います.なお,競技くそなぞなぞ関連記事は,以下のページにまとめています.
競技プログラミング
定着した「趣味」として,今年もある程度取り組むことができました.とはいえ,いわゆる「精進」はろくすっぽできず(あるいは,やらず),rating の推移はお粗末な結果となりました.日々切磋琢磨されている,ほかの競技プログラマーの方々と比較すると,本当にアレな姿勢です.それでも,競技プログラミングをいやにはならず,週末に気が向けば,楽しみながらコンテストに参加するという習慣が今年も続いたのはよいことでしょう.ただ,AtCoder において,水色の維持すらできず,緑色に陥落したまま一年を終えることになったのは残念です.少なくとも,青色への復帰はあまりにも遠大な目標だとしても,来年は水色に戻りたいものです.せめて,コンテスト後に復習する習慣でもつけばよいのですが.
おわりに
多くの懸案事項はあるとはいえ,幸いにも,家族を含め,おおむね無事にこの一年を過ごすことができました.来年,期待することはさまざまありますが,まずは健やかに過ごせることを願います.本年はお世話になりました.2021 年もよろしくお願いいたします.