はむ吉(のんびり)の練習ノート

プログラミングとことばに関する話題を中心に,思いついたこと,試してみたこと,学んだことを,覚え書きを兼ねてまとめます.その際に役立った,技術書,参考書,辞書,機器などの紹介も行います.

DeepL Write を試してみた

DeepL Write という文章作成支援 Web ツール*1が公開されたと知り,さっそく試した.DeepL のブログ記事によれば,文章を推敲すべく,ユーザが DeepL で逆翻訳を繰り返しているのに着想を得たサービスで,「文法の間違いを正すだけでなく、言い回しや語調、文体や言葉の選び方を提案」するものであるという.


物は試しと,適当な英文*2として,私が 競技プログラミング用ライブラリのリポジトリ に書いた README を与えてみた.

This is a library for competitive programming, mainly written in Python.

In competitive programming, we often need to employ various algorithms and data structures to solve problems. This repository contains my code implementation of algorithms which are frequently used in that field.

For details, see the website for this project.

これに対し,DeepL Write が出力した修正案は以下の通りである*3

This is a library for competitive programming, mainly written in Python.

In competitive programming, we often need to use different algorithms and data structures to solve problems. This repository contains my code implementing algorithms that are often used in this field.

For details, see the website for this project.

自分でも,第二段落でかっこをつけた割に,ところどころがたがただと思っていたが,見事にあらかた指摘されている.また,文章の各箇所をクリックすれば,文単位,あるいは単語単位で,考えられる代替案をいくつか提示してくれるので,パラフレーズにも役立ちそうだ.ただ,無料の Web サービスにつきものだが,入力されている文章が,どこで利用されるかわからない*4.そうすると,なかなか「本業」では使いにくい*5.まあ,ちゃんと有料サービスを使えば,そこらへんの機密保持はしてくれるのだろうが.時間とお金,どちらを取るかの問題か.

*1:現在は英語と独語に対応している.

*2:言語は米語とした.

*3:強調は筆者による.

*4:規約には書いているのだろうが.

*5:今のところ,私が英文を書く際に,あまり積極的に機械翻訳を利用していない理由の一つである.