2023-02-21 気づかない方言:塩味が強いという意味の「からい」 言語・語学 いままで,「からい」という言葉を,唐辛子などの刺激が強いことのみならず,塩辛いという意味で,普通に使ってきた.例えば,必要以上に塩味の強い料理は,「だだ辛い」と評してきたものだった.しかし,あるツイートを通じて,それがどうも西日本*1の表現であるらしいということをようやく知った.実際に,『三省堂国語辞典』第八版「からい」②には,「西日本方言」として「塩けが(強く)感じられる状態だ」とあった.これも,気づかない方言というものだろうか.こういうことでもなければ,気づかなかっただろう. *1:当該ツイートでは「西の方」と書いていたが,どうも私にとってはなじみにくい表現である.