一年の計は元旦にあり(一日遅れ)
新しい年の始まりだから,何かいままでにないことでも始めようと思った.そこで,今年は毎日日記をつけることを努力目標とすることにした.とはいっても,その日に起こったできごとを,ありのまま帳面に書き留めることは,私の性にはあわない.大昔,挑戦したことはあるが,もののみごとに三日坊主という結果に終わった.今風のことばでいえば,毎日のように黒歴史を積み重ねているのだから,それをそっくりそのまま記録にとどめることなど,長続きするはずもなかった.今でもそうだろう.そこで,そのような克明なログはあきらめ,とりあえずその日したり考えたりしたことを,ちょうど人様に見せられなくもない範囲で,日々書き留めることにした.これには,このブログを使うのが一番だと思った.昨年はほぼ遊ばせてしまったが,これなら有効活用できるだろう.そして,この記事がその最初となる.1/2 始まりとなってしまうが,やむを得ない.無理のない範囲で続けたい.
昨年と同様に,今年も辞書の引き初めとやらを行った.選んだ辞書は,『新選国語辞典』第十版だ.どちらかというと発信向けというよりも読解向けの小型国語辞書だと私は思っていて,ふだんの first choice にはしていない.ただ,きれいな装丁は,書棚で映える.手に取ったときの感触もよい.引き当てたページは p.986 だった.「泣いても笑っても」やら,「泣いて馬謖を斬る」やら,新年から選びたいとは思えない語句が多くて辟易したが,どうにか最後にあった「内発」をとりあげ,今年の目標にこじつけた.
辞書の引き初めと称して,書棚から,えいやと国語辞書を選び,適当な頁を開いた.『新選国語辞典』第十版の p. 986 を引き当てた.ここから今年の目標となりそうな語を選ぶなら,「内発」だろうか.「外からの原因によらず、内部から自然に起こること」.今年はどこか,そういう創造的な一年としたい.
— はむ吉(のんびり)🍳 (@hamukichi_nbr) 2022年12月31日
また,端末の画面ばかり見ていてはいけないと思い,今年は本の読み初めとやらも行った.選んだのは,『奴隷のしつけ方』だった.だいぶ前に買い物リストに入れて,その理由は忘れてしまっていたが,おそらくはなにか理由があったのだろうと,数か月前に思い立って購入し,元日まで積んでいたのだった.なかなか難しいかもしれないが,専門分野に無関係な本を読む機会を,今後もつくりたいものだ.
読み初めは『奴隷のしつけ方』https://t.co/X6b942Q0EA だった.書名はアレだが,古代ローマ時代の架空の貴族に仮託し,歴史学者が当時の制度を概説する本だ.奴隷すなわち鞭と考えがちだが,実際には複雑な諸相があったと知った.後書きにもあるが,現代社会との共通点や相違点を考える向きもあろう.
— はむ吉(のんびり)🍳 (@hamukichi_nbr) 2023年1月2日
一方で,今のところ(デジタル)書き初めの予定はない.例年,猪突猛進だの,日進月歩など,華々しいテーマを選んでいたが,今のところそのような気分にはなれない.あとで,四字熟語辞書でも開いて,適当な言い回しを見つけるのも手かもしれないが,実行するかは不明だ.
とにもかくにも,のんびりできるところはのんびりしつつ,健やかに一年を送りたい.