迷者不問
書くべきことがなかなか見つからないため,書棚にある辞書を適当に開き,頼りにすることにした.手近にあった『岩波四字熟語辞典』を繙くと,「迷者不問」(めいしゃふもん)という四字熟語に遭遇した.前掲書によれば,「迷える者は道を問わず」の略で,転じて「分らないことは積極的に人に聞くべきだという戒め」である.私は,昔から「こんなことを訊いていいのだろうか」「今はタイミングが悪くないだろうか」などと時間を浪費しがちなたちだったが,ここ数年,ようやく早めに尋ねることができるようになった.たまに,石橋を叩いて叩き割ってしまうことがあり,バランスが難しい.ただ,やみくもに動いて川に転落するよりはましである.これからも,心がけていきたい.